【体験談】中古マンション購入後に水漏れ発生!
2011年に築21年の中古マンションを購入。
振り返ると猛省するばかりだが、中古マンションを購入するに至っては、なんにも考えずに夫が立地を気に入り購入を決断。
何にも考えず決めた物件でしたが住めば都。住んでみると、愛着が湧き2022年にリノベーションをして過去イチ心地よい家になりました。
そんなわが家ですが、中古マンション購入後すぐに水漏れ事件が発生したのです。
結論からいうと、床下配管の経年劣化による水漏れでした。
修理費用はマンションの保険で賄えました。手差しは洗面台代のみ。
これから、中古マンション購入やリノベーション物件をお探しの方に、わが家の体験がお役に立てればと思い記事にしました。
中古マンション購入後1年以内に水漏れ事件発生
入居して9ヶ月程たったある日。水漏れは突然やってきました。
子どもが生後6ヶ月位のころで、夫と入浴し、子どもが風呂から上がり、タオルでふきふき。
ピンポーン。階下の方Hさんがわが家に訪問。
「階下の脱衣所から水が漏れている」と。
夫はちょうどシャンプーしている最中でした。
特に水漏れをしている意識もなく、突然のことでパニックに。
体を拭いていた子どもも、パニックに反応して泣き出す有様。
私もパニックでとりあえず平謝り。
階下のHさんは新築でこのマンションを購入されており、マンションの理事長を何度も経験されている方でした。ちょうど今も理事長の任期中。
Hさんから管理会社へ連絡した方が良いとアドバイス頂き、すぐに管理会社へ連絡。
今までなんら変わらず生活しているのに、何のこと?と頭の中は「?」だらけの私。
その日は日曜日。時間帯はちょうど夕方の16時か17時位でした。
階下のHさんは確認の為、うちへ来てくださいとおっしゃり、子どもを夫に預けてHさんのお宅へお邪魔することに。
すると、確かに浴室から出てすぐの脱衣所(浴室ドアの目の前)に大きなシミがあり、そこからポタポタと水が。
水が漏れている先にバケツが置かれていました。
水は汚水ではなく、透明でした。
中古マンションの水漏れは排水管の老朽化が原因
管理会社から連絡があり、早々に業者が到着。当日の夜、19時ごろでした。
脱衣所にある洗面所の収納扉開き、壁をカットすると内部が少しみえ、配管も見えました。
水漏れ箇所の配管を探す為に、洗面所の下の床にも穴を開けて、水漏れ箇所がとこかをチェック。
業者の方が色々とチェックされ水漏れの原因が判明。
どうやらお湯が出る給水管に小さな亀裂があり、それが原因で少しずつ漏れていた水が溜まって階下に水漏れしたというのです。
なぜ小さな亀裂が入っているのかというと、老朽化が原因。
私たち夫婦が知らなかっただけで、実は中古マンションでは配管の老朽化に伴い水漏れトラブルが発生する事案は少なくないそうです。
リノベーション向きとも言える、ある程度築年数の経ったマンションの場合。
出典:ひかリノベ
錆びや腐食が発生する素材で出来た給水管(亜鉛めっき鋼管・初期のポリエチレン粉体ライニング鋼管など)、加えてお湯にはトラブルが多発してきた銅管が使われていることが多いのです。
このように、築古マンションは建設時に扱っていた素材の配管は、経年により水漏れが起こしやすくなっているのです。
現在、配管の主流はポリエチレン管で耐用年数:30年〜40年と言われています。
けれども、中古マンションの場合用途や設置された年代によって異なります。
配管の主な見分け方は配管の素材or築年数
わざわざ穴を開けてまで配管をチェックできないので、必然的に築年数でチェックするしかありません。
架橋ポリエチレン管やポリブデン管などの、経年劣化しにくい樹脂製の配管が主流になったのは2000年以降です。2000年以前に建てられたマンションには金属製の配管が多く使われています。金属管の寿命は20~30年。それを過ぎると交換やメンテナンスが必要です。そのため築20年以上のマンションであれば、慎重に配管をチェックするようにしましょう。
出典:イエウール
築年数のボーダーラインは2000年代ということになります。
ヴィンテージマンションと言われている築50年以上のマンションなどは、何度もリフォームが入っている可能性も考えられます。築年数が古すぎる場合は過去にどんなリフォーム工事をしているのかその際配管工事をしているかを必ず確認する必要がありますね。
中古マンションの水漏修理費用は誰が支払うのか?
中古マンションの水漏れの場合、修理費用は誰が負担しなければいけないのでしょうか。
水漏れの原因にもよります。
- 配管の老朽化
- パッキンの劣化
- 大量に水をこぼした
- 洗濯機の排水の接続不良
明らかに、所有者が悪い場合は自己負担は確定。
なぜなら、専有部分は個人の資産となるので、自己負担になるのです。
今回のように見えない部分の配管の場合でも、本来は所有者の自己負担になるのが規定です。
管理会社とのやりとりで、最初は自己負担になるような雰囲気でした。
けれども、管理会社が管理組合が加入している保険会社と話し合って下さり、今回はわが家と階下のHさん宅の漏水修理費用は管理組合が加入している保険が適用となりました。
管理会社の話では、老朽化に伴う漏水の為今後、マンション全体でも起こることが想定される。それを理由に保険が適用されたとのこと。
中古マンション配管の経年劣化に伴う漏水工事の内訳
保険が適用されることを確認し、まずは一安心。
ただ、修理がいつからできるかなども確認が必要。
幸い、階下のHさんがとても優しい方だったので、「水漏れはバケツを置いておけばとりあえず問題ないよ」と仰って下さい。少し救われました。
漏水が発生したのが日曜日、その日に水漏れ箇所が判明。工事内容もおおよそわかりました。
脱衣所のクッションフロアを全て張替え
劣化した排水管の取り替え
階下脱衣所の天井・壁紙・クッションフロア張替え
洗面台購入(2台分 自費)
*費用はうろ覚えですが60万以内だったと思います(修理は全て保険適用)
水漏れ事件をきっかけに、洗面台を取り替えることに。
今後リフォームもしくはリノベーションするかもしれないことを見越して、洗面台はハイクラスのものではなく、普通クラスの洗面台を購入。洗面台費用が12万(工事費・撤去費込み)ほどでした。
階下のHさんもちょうど良い機会だからと洗面台を買い替えられました。
2台まとめて購入するのでお値引きして欲しいなど、業者にお願いもし、気持ち程度値引きして頂きました。
洗面台の納品時期に合わせて、Hさん宅の壁紙張替えやクッションフロア張替えの内装が入ります。
脱衣所は広くないスペースなので、同日にHさん宅とわが家の内装工事を行なって頂きました。
私が育休中だったので平日の工事が可能となり、工事はスムーズに進み10日程で終わりました(洗面台の入荷に1週間ほどかかりました)
工事終了後に、階下のHさん宅へ菓子折りを持って行き、改めてお詫びしました。
中古マンションの水漏れ事件 振り返り
水漏れをきっかけに、同じ間取りのよしみからHさんとはマンションのことでなにかあるとお互い相談するように。(後に管理組合の理事長・副理事長も一緒にするようになりました)
わが家の場合、偶然ラッキーなことが重なり事なきを得ました。
ラッキーだったことは以下。
水漏れ箇所がすぐに判明・・・床下配管は目視できない位置にあり、床を剥がす必要があります。水漏れ箇所が判明するまで床を剥がして配管チェックをしなければいけません。そうなると修理費用がかさみます。また水漏れ箇所が複数になる場合も。
管理組合が水漏れ適用の保険に加入していた・・・繰り返しになりますが、これも助かりました。
管理会社が親切・丁寧に対応してくれた・・・管理会社の担当者のおかげで、保険適用にこぎつけたような部分もありましたので、大変助かりました。
階下の住人が優しかった・・・これも非常に助かりました。階下の方が神経質な方やクレーマーみたいな方だったら、今後も音がうるさいなど何かあるごとに言われて肩身が狭い思いをするところでした。良い方で本当に助かりました。
なんとか無事に工事も終わり一安心。
これで、私の中古マンション水漏れ事件は終わりです。
私の水漏れ事件は2012年のこと。
今思えば、売主が業者だったので費用を請求できていたかもしれまん。
それに気付いたのはつい最近のこと。後悔先に立たずとはよく言ったもんです。
もしあなたが今、中古マンションを購入後すぐに専有部分に水漏れが発生した場合は、売主が業者であれば契約不適合責任が適用されるかもしれません。
詳しくは下記を参照されて下さい。
水漏れがあった場合の契約不適合責任・・・ダーウィン法律事務所
新築であれ、中古マンションであれ買い物にはリスクが伴います。
どういうリスクが想定されるかを把握された上で、購入するとわが家のような失敗を最小限に防げるかもしれません。中古マンションの購入はじっくり検討を!
ではでは。