【読書感想】自己肯定感もアップ!『大人の断捨離手帖』で知る、家も心も整える「自分との対話」

「片付けたいけど、なかなか手放せない…」 「どうしてこんなにモノが増えちゃうんだろう?」 「ついつい他人と自分を比べて疲れてしまう…」
もしあなたが、こんな悩みを抱えているなら、この記事はきっとあなたの心に響くはずです。今回は、やましたひでこさんの新刊『大人の断捨離手帖』を読んだ私が、断捨離の奥深さを再認識し、たくさんの気づきを得たので、そのエッセンスを皆さんにお伝えしたいと思います。
この本は、単なる片付けのテクニックを超え、モノを通して自分自身と向き合い、心の「詰まり」を解消したいすべての人に読んでほしい一冊です。
さあ、一緒に「断捨離の本質」を深掘りしていきましょう。
『大人の断捨離手帖』はこんな方に特におすすめ!

この本を手に取るべきは、次のような思いを抱えている方々です。
- 断捨離に興味はあるけれど、なかなか始められない
- 過去のモノや思い出を手放せずに悩んでいる
- 「なんで私は片付けられないんだろう?」と自分を責めてしまう
- やましたひでこさんのファンや、番組「ウチ、断捨離しました!」の視聴者
- 「〜すべき」という思考に縛られて疲れている
- 自分自身と向き合い、心の整理をしたいと思っている
- 人間関係でストレスを感じやすい、自己肯定感を高めたい
『大人の断捨離手帖』を読むと得られる効果

この一冊を読み終えることで、あなたは次のような変化を実感できるでしょう。
- 断捨離への心理的ハードルがグッと下がる
- 断捨離の本当の意味、つまり「心の整理術」が深く理解できる
- 自分自身の心と向き合う、具体的なきっかけが得られる
- 自己肯定感を高めるヒントが見つかる
- 今後のモノ選びや生活習慣が、より意識的で豊かなものに変わる
モノに込められた「想い」が執着を生む

本を読んでまずハッとさせられたのは、私たちが無意識のうちに「モノに想いを込め、それを証拠品にしてしまっている」という視点でした。
例えば、
- 楽しかった旅行のお土産は、その楽しい思い出の「証拠品」。
- 奮発して買ったのに着ていない高価な服は、着ていないことへの後ろめたさの「証拠品」。
本来、モノ自体には何の感情も意味もありません。
しかし、私たちはそこに自分自身の感情や過去の記憶、未来への期待を「意味づけ」してしまいます。そうすると、そのモノが感情と結びつき、結果として手放せなくなる。これが「執着」の正体なのだと、改めて気づかされました。
だからこそ、モノを手放すということは、そのモノにまつわる感情や思い込みも一緒に手放すこと。
これが、断捨離後に得られるあの独特の「スッキリ感」の理由なのだと深く理解できました。
片付けられないのは「モノが多いから」というシンプルな真実

「どうして私は片付けられないんだろう…」と、自分を責めてしまうことはありませんか? やましたさんは、その答えを非常にシンプルに教えてくれます。
「片付けられないのは、単純にモノが多いから。」
便利なモノや新しい情報が次々と登場し、「これさえあればもっと良くなるはず!」と期待して私たちはモノを買います。
しかし、その多くは結局使いこなされずに、ただ家に溜まっていく。これだけのシンプルな理由が、私たちの家をモノで溢れさせているのです。
そして、一度溜め込んだモノは、先ほど述べた「証拠品」としてそこに存在するため、なかなか手放せない…という悪循環に陥ってしまうのです。
「家を見れば心がわかる」自分との対話が断捨離

『大人の断捨離手帖』では、捨てられないモノの代表例や、男女別の違い、さらには物によってなぜ捨てられないのかを種類ごとに丁寧に解説しています。
特に印象的だったのが、「溜め込み癖の心理タイプ」の紹介です。
- 現実逃避型・・・忙しさや問題から目を背け、モノの山に埋もれて現実から逃げようとするタイプ。
- 過去執着型・・・ 過去の栄光や楽しかった思い出にしがみつき、過去のモノを手放せないタイプ。
- 未来不安型・・・「いつか使うかもしれない」「もしもの時のために」と、未来への不安からモノを溜め込むタイプ。
これらのタイプは、テレビ番組「ウチ、断捨離しました!」に出演されている方々を見ても、まさにこの3つに分類できるなと強く納得。
やましたさんは、「家を見れば心がわかる」と伝えています。これは、誰しもが生きてきた中でなんとなく感じたことのある感覚ではないでしょうか。家が散らかっていると心がざわついたり、整っていると落ち着いたり。
だからこそ、やましたさんは「家に手をかけ、心を配れば家は整う」と強調します。
家を単なる箱や人間が生活する道具としてではなく、「家族」だと意識することで、労り、大切にする気持ちが生まれる。
そして、モノで溢れかえった家は、家を苦しめているだけでなく、そこに住む私たち自身の心を苦しめているのだ、と。
断捨離とは、モノと向き合うことを通して、自分自身に問いかけ、自分を見つめ直す「自分との対話」なのだと、この本は教えてくれます。
自分をもてなし、自分をグレードアップさせる断捨離
「自分の心が豊かにならないと、目標を達成できず、成功しない」という話を聞いたことがあります。そして、「まずは自分を大切にしないと、相手も大切にできない」という真理も。
やましたさんがいつもおっしゃっている「選び抜いたモノで自分をもてなすことの大切さ」は、この本でも強く記されていました。
モノの買い方にも、重要なヒントがあります。
ついつい、セール品を見ると「お得だから!」と、そこまで必要ないのに買ってしまうことはありませんか?
私もまさにそうですが、これって「お得感」を買って喜んでいるだけで、結局モノを使いこなせていないことが多々あります。
これからは、「今の私に相応しいのか?」「理想の私に似合うモノなのか?」という視点でモノを選ぶようにしたいと思いました。
そうすることで、買うモノ一つ一つが、自分自身をグレードアップしてくれるはずです。
やましたさんは、数は少なくてもいいので「上質なモノ」を選ぶことを推奨しています。
特に女性の場合、洋服はその最たるものでしょう。
年齢や状況で好みも変わってくる中で、「ただ好きなモノ」だけでなく、「自分をグレードアップさせてくれるモノ」を選ぶ視点が大切だと感じました。
直感も大事ですが、時には立ち止まり、考え、吟味して購入することで、モノへの愛着が深まり、製作者への感謝の気持ちも生まれる。
断捨離は、自分で考えて感じることの大切さを教えてくれるのです。
「〜するべき」を手放す断捨離
今回、この本を読んで再認識できたのは、自分の中に溜め込んでいた「思い込みの詰まり」でした。
私自身の最近の悩みは、無意識のうちに自分に課していた「〇〇するべき」という見えない足枷だったのです。
「〜すべき」があるから、それに合わせたモノが増え、使いこなせなくて自己嫌悪に陥る。そんな悪循環が続いていたことに、断捨離を通じてやっと気づくことができました。今は、その「べき」を手放す訓練をしています。
最後の章に書かれていた体験談、特に人間関係の部分は、私にとって非常に印象的でした。私も些細なことで腹を立ててしまうタイプだったので、共感する部分が多かったです。
そして、「〇〇でなければいけない」という「べき」にとらわれていたからこそ、イライラしていたのですが、全く同じ方がいることを知り、なんだか安心しました。
無意識のうちに「〜すべき」という制限をかけていた私は、今の自分を基準にすると、それはわがままかもしれないと思っていました。
しかし、やましたさんは、「今の私を基準にすること」で、自分を大切にできるようになり、だからこそ相手も大切にできるようになると伝えています。この言葉に、心の底から納得しました。
『大人の断捨離手帖』は、あなたの心と向き合う一冊
てっきり断捨離を図解で分かりやすく解説してくれるライトな本だと思っていましたが、『大人の断捨離手帖』は、それ以上に心と向き合うための本でした。
各章ごとにテーマがあり、見出しが細かく分かれているので、どこからでも読み進められます。私のおすすめは、まずは最後の章の体験談から読んでみること。断捨離をしてどのように人生が変わったのかがわかるので、「私もやってみよう!」とやる気が湧いてくるはずです。
そして、実際に断捨離をやってみてつまづくことがあれば、その時に該当する箇所を読み返してみるのも良いでしょう。
さいごに
やましたひでこさんの『大人の断捨離手帖』は、単なる片付け術の本ではありませんでした。この本は、「モノ」を入り口として、私たち自身の「心」と深く向き合うためのガイドブックです。
モノにまつわる執着の正体、片付けられない本当の理由、そして、溜め込み癖の背後にある心理タイプを知ることで、私たちは自分自身の内面を理解し、自己肯定感を高めるヒントを得ることができます。
また、「今の自分に相応しいモノを選ぶ」「『〜すべき』という思い込みを手放す」といった具体的な考え方は、日々のモノ選びや人間関係、ひいては生き方そのものに大きな変化をもたらすでしょう。
もし、あなたが今、何か停滞を感じていたり、心がモヤモヤしていたりするなら、ぜひこの『大人の断捨離手帖』を手に取ってみてください。
この一冊が、あなたの家と心の詰まりを取り除き、より豊かで心地よい人生へと導く、新たな一歩となるはずです。
では、また。

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