『ウチ、断捨離しました』第271回推し活で埋め尽くされた家からの脱却!50代女性が見つけた「自分の舞台」

あなたは、心の隙間を埋めるために、何かに夢中になっていませんか?今回の『ウチ、断捨離しました』に登場するのは、推し活に情熱を注ぐあまり、家の中がグッズで埋め尽くされてしまった50代女性、みえさん。彼女が長年目を背けてきた「見て見ぬふり」の現実とどう向き合い、そして何を手放し、何を手に入れたのか。ウチ、断捨離しました』第271回推し活で埋め尽くされた家からの脱却!の内容と感想をお伝えします。
心のスキマを埋める「推し活」の先に…見て見ぬふりからの脱却へ

今回の依頼者は、京都府亀岡市にお住まいのみえさん(56歳)。築38年の4LDKの一軒家で一人暮らしをされています。
みえさんは1993年に結婚し、翌年には娘さんを出産。しかし、ご主人との離婚後、娘さんと二人暮らしをしていました。その後、ご両親が介護施設に入所したことを機に、2014年に娘さんと一緒に実家へ戻ります。ほどなくしてご両親が他界。さらに、娘さんとはそりが合わず、現在は一人暮らし中です。
ウチ断捨離しましたの番組や、やましたさんの動画を観て断捨離を勉強中のみえさん。
1階はどの部屋もスッキリと片付いていますが、「なかなか行動に移せない」と悩んでいました。
なぜ悩んでいるのかと思っていましたが、2階を覗くと、みえさんの荷物が段ボールに入ったまま床の半分以上を占めていました。箱の中身は、今はしていない洋裁の布が大量に。ご両親の洋服ダンスにも布が入ったダンボールがぎっしり詰まっていました。
そして、みえさんの「心の隙間を埋めるモノ」は、1階の嫁入り箪笥の中にありました。中には、大量の推しグッズがぎっしり。アイドルのパンフレットやDVD、CDなどが各引き出しに溢れかえっています。
ライブや舞台でファン同士の繋がりを感じる喜びに目覚めてからは、中国料理店でのホール勤務の傍ら、全国の推しのライブや舞台へ飛び回り、大量のグッズを買うようになったそう。推しの舞台は毎月あるため、夢中になるあまり片付けは後回しになっていました。
このままではいけないと感じ、断捨離の背中を押してほしいと応募されたみえさん。
やましたさんが訪問すると、第一声は「普段の趣と違いますね」と、スッキリとした1階の部屋を確認します。しかし、やましたさんは見抜いていました。「やましたを読んだということは、どこかに隠しているんですか?」と笑って質問。みえさんは、悩みは2階と1階にある2つの嫁入り箪笥だと伝えます。
そして、いよいよ2階へ。やましたさんは「1階と2階ではずいぶん様子が違うね」と苦笑い。みえさんは「仕事と趣味で、趣味が楽しくて2階の片付けができなかった」と気まずそうに言います。間髪入れずにやましたさんは「それをね、現実逃避というのよ」とピシャリと言い放ちます。
2階のダンボール部屋は、今はやっていない洋裁を楽しみたいと、アトリエにしたいとのこと。しかし、洋裁をしたい布が隣の部屋にぎっしり。それを見てやましたさんは言います。「過去やってた趣味と、これからやる趣味は一見、同じように見えても関係がもう違う。だから、本当に厳選した方がいいよね」とアドバイス。
この家は1階が現在進行形、2階が過去の遺物。2階をスッキリすると、気持ちが軽くなり、希望が持てる家になる。テーマは「過去との卒業」だとやましたさんは話します。
今回のやましたさんがいる時の断捨離おけいこは、1階の嫁入り箪笥2つの中身を断捨離することになりました。
やましたさんがピシャリ!「現実逃避」に終止符を打つ覚悟の断捨離

1階にある嫁入り箪笥には、今必要なモノと過去のモノが入り混じっています。ここから、必要のない過去のモノを選び出し、捨てられるようになる練習をするのだそう。
それでは、断捨離開始!
「過去のモノとはお別れすると、今のみえさんを応援してくれるモノが選び残る」とやましたさんは声をかけ、作業が始まります。
まずは洋服をすべて出します。断捨離勉強中のみえさん、洋服はすんなりと手放せます。しかし、ここからが難題。推し活グッズの断捨離に悩むみえさん。
推し活の公演を観るために各地を飛び回るみえさん。その時使ったバッグがそのままになり、ゴミも入っている模様。中にはチケットなどもあり、これは必要だそう。
箪笥に詰まった推しグッズの断捨離に取り掛かります。ツアーTシャツなど推しグッズの洋服は普段使いとしても使用しており、ほとんど残すことに。
次に、着物を収納する引き出しに、推しグッズが無造作に突っ込まれている状態。ここまで推し活に奔走し、色々と買い込むみえさんを見てやましたさんは言います。「こうしてグチャグチャに突っ込んでいるということは持て余している。推しグッズも選ぶ必要がある。けれど、今はその段階ではない。でも断捨離をやっていくうちに、卒業の推しと大切な推しが見えてくる」
すべての推しグッズを取り出し、並べていきます。そこでやましたさんはみえさんに尋ねます。「どう、幸せ?推しにこんなに囲まれて?」 するとみえさんは「ここまでくるとちょっと恐怖を感じます」 やましたさんはサラッと笑顔で「ゴミにしか見えない…(笑)」
推しグッズの使わないものは、アイドルグッズの買取専門店へ持っていくと言うみえさん。さまざまなモノを買取専門店へ分類していく様子を見たやましたさんがぼそっと「だったらいらないものなんじゃない」と独り言のように話されていました。
みえさんは頑張って、推しグッズをお別れするモノ、現在進行形、買取専門店へと分類していきました。
やましたさんは「今度は、人の舞台の応援ではなく、自分の舞台の応援のために断捨離してるんだと思うとエネルギーが湧いてくるよ」とエールを送り、みえさんの家を後にします。
姉と進む、両親との思い出の断捨離

順調にスタートした断捨離。本丸の2階の断捨離が本格的に開始!断捨離開始2日目は、近くに住むお姉さんも一緒に手伝ってくれることに。
数年前に他界したご両親の衣類などが大量にあったので、お姉さんが素早い決断力でどんどん断捨離を進めます。実はみえさんは、ご両親のことを思い出して手がつけられず、「見て見ぬふり」をしていたそう。でも、ずっと気になっていたようです。
2階には雨漏りの跡などがあり、みえさんは、お母様がこだわりぬいて建てたこの家を守っていこうと決めているようです。母の思いが詰まった家を守りたい。お姉さんの力もあり、あっという間に床が見えるスッキリとした部屋になりました。
20年以上の推し活グッズとの対峙

残すはみえさんの自室。まずは、処分する予定の箪笥の中を整理します。大量にある推しグッズは、買取専門店へ持っていくとのこと。みえさんは、20年以上アイドルを追いかけてきました。
お姉さんもみえさんの推し活には呆れ気味。これを機に、いるものと買取専門店へ持っていくものを選んでいきます。
次に、大量の雑誌も断捨離…と思いきや、なんと雑誌に推しが出ているページだけ切り取る作業をするみえさん。
娘との関係、新たな目標

その後、断捨離開始から20日目に訪問すると、みえさんの部屋はスッキリしていました。雑誌の切り抜きも頑張ってスクラップブックにしたそう。過去の推しグッズも整理できたようです。
この日は写真の整理。一人娘さんとの思い出の写真が次々出てきます。
娘さんとはあまり会っておらず、疎遠状態。
なぜ疎遠になったかというと、元ご主人が亡くなった時にみえさんに連絡があったものの、みえさんは葬儀には行かないと言ったそう。
みえさんは、元ご主人が亡くなった際、連絡を受けながらも葬儀には出席しなかったそうです。その結果、残された親族は娘さん一人だけになってしまいました。みえさん自身も、「娘は一人で葬儀を執り行ったのだろう。本当は私にも出席してほしかったのかもしれない」と感じている、と話します。その出来事を境に、娘さんからの連絡は途絶えてしまったとのこと。「私の悪い影響で、娘は『もう結婚したくない』と言っているので、申し訳なく思っている」と、みえさんは語りました。
できることなら、娘さんとは昔のように戻りたいと言うみえさん。断捨離で家や自分を見つめ直す中で、新たな目標が芽生え始めたようです。
夢を叶える洋裁アトリエが誕生!未来へと続くみえさんの「推し活」

断捨離開始30日目。大量のダンボールに詰まっていた洋裁グッズの整理に取り掛かります。
そもそも、洋裁にはまったのはお母様の影響。姉妹お揃いの洋服を母に作ってもらっていたそう。
みえさんにとって洋裁は、母と娘との思い出を感じられるもの。そこでみえさんは新たな目標を見つけます。「自分で作ったワンピースを着て、私の好きな人の舞台を観に行って、それを目標にします」と、洋裁を本格的に開始し、今の推し活と組み合わせて毎日を楽しみたいそうです。そのために洋裁アトリエにする!断捨離もあと少し。
1階にあった嫁入り箪笥を処分するために、中に入っていた物は2階へ移動。
1階の和室は箪笥が処分されて広々。みえさんの部屋は憧れだった洋裁アトリエに生まれ変わりました。その部屋の押し入れには推しグッズが収納されています。
みえさんは「未来が楽しくなりました」と笑顔で話していました。
やましたさんの言葉にハッとさせられるエンディング

やましたさんは、ご自身には推し活の経験がないため、「こんなにたくさんのグッズを集めるのが推し活なのか」と驚かれたそうです。同時に、「これほど情熱を注げるものがあるのはうらやましい。私にとっての推し活は、もしかしたら断捨離なのかもしれない」とも語っていました。
やましたさんは「推し活は個人の自由だけど、それが家族の目にどう映るのか、客観的に見る視点も大切だ」と諭します。
さらにやましたさんは、私たちに「定年後は老後だ」という考え方を一番断捨離してほしいと話します。「生きている限り、老後なんてありませんから」と、力強いメッセージを送りました。
みえさんの断捨離の物語は、単にモノを整理するだけでなく、過去と向き合い、未来への希望を見つける心の旅でもありました。
感想・・・多様な家族の形と、それぞれの人生

今回の放送は、推し活に夢中になり、家がグッズであふれてしまった50代のみえさんが、自分と向き合いながら断捨離に挑む姿が印象的でした。
みえさんは、自分の心を満足させることをとても大切にしている方だと感じます。やましたさんの「それは現実逃避」という言葉は、そんなみえさんの内面を鋭く言い当てていました。
特に、過去の趣味の洋裁グッズやご両親の遺品が詰まった2階の部屋と、現在の暮らしが反映された1階の部屋の対比は、みえさんの心の中にある「過去と今」の境界を示しているようでした。
番組のエンディングでやましたさんが語った「推し活は個人の自由で良いけれど、それが家族の目にどう映るのか、客観的に見る視点も大切だ」という言葉は、今回の物語を象徴しているように感じます。みえさんは自分の意思を強く持っているからこそ、離婚や娘さんとの関係にも影響があったのかもしれません。
娘さんが心を痛めている可能性があるのに、自分の未来にばかり目を向けているみえさんの様子は、同じ母親として複雑な気持ちになりました。元夫の葬儀に参列しなかったことも、たとえ個人的な感情があったとしても、娘さんのためという視点から見ると、別の選択肢もあったのではと考えさせられます。
築いてしまった大きな溝に、みえさんがどこまで気づいているのか、あるいは無意識に現実から目を背けている部分があるのか。推し活に没頭することで心のバランスを取っているようにも見えました。
また、ご両親の遺品整理を姉の力を借りて行っていたことから、身近な家族との関係にはまだ向き合いきれていない部分があるように感じます。推しグッズの整理は進んだものの、より感情的な部分が絡む家族との関係には、踏み込むのに時間がかかるのかもしれません。
推しに注ぐ情熱やエネルギーは素晴らしいですが、家族への優先順位が低くなってしまっているのではないかと感じる場面もありました。
人生には色々あります。そして、みえさんの人生は、良くも悪くも彼女がご自身で選んだ道の積み重ねなのでしょう。推し活という熱中できるものを見つけ、断捨離を通じて新しいスタートを切ったみえさん。それは、多くを失ったように見える一方で、ご自身が望む未来を自らの手で作り出すための、前向きな一歩だったのかもしれません。
今回のエピソードは、みえさんのように「自分の道は自分で選ぶ」という強い意思を持つ人々の、光と影の両方を示しているように感じました。
人生の選択に正解はなく、それぞれが自分の幸せを求めて歩んでいるのだと改めて考えさせられるエピソードでした。
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