物を捨てられない人へ。。トレードオフの考え方で整理整頓を始めよう
はじめに
「物を捨てたいけれど、どうしても手放せない…」そんな悩みを抱えていませんか?物を捨てるのが難しいのは、決してあなたが意志薄弱だからではありません。私たちは皆、物に対して感情的な結びつきを持っており、それが手放すことを困難にしています。
しかし、トレードオフの考え方を取り入れることで、その悩みを解決できるかもしれません。この記事では、トレードオフの概念を活用して、物を捨てるための具体的なステップをご紹介します。
トレードオフとは?
まず、「トレードオフ」という考え方について簡単に説明しましょう。トレードオフとは、ある選択をするために、他の選択肢を諦めることを意味します。つまり、何かを得るためには何かを手放さなければならないということです。
物を捨てる際にも、同じ考え方を適用することができます。持ち続ける物がもたらす「利点」と、それを手放すことで得られる「メリット」を天秤にかけてみるのです。
トレードオフを活用する4つのポイント
「トレードオフ」の考え方を身につけることは、物を捨てられない人にとって非常に有効なアプローチです。この考え方を取り入れることで、物を捨てる際の判断がしやすくなる理由をいくつか挙げてみましょう。
1. 優先順位の明確化
トレードオフの考え方では、何が自分にとって本当に重要かを考え、優先順位をつけることが求められます。物を捨てる際にも「この物を保管することで何を失うのか?」と考えることで、スペースや心の余裕といった大切なリソースをどのように使いたいのかが明確になります。
2. スペースの価値を意識する
物を持ち続けることは、限られたスペースを使い続けることを意味します。トレードオフの視点で見ると、「このスペースを別の物や活動に使った方が価値があるのではないか?」という問いかけが生まれ、物を手放す決断がしやすくなります。
3. 心理的な負担を軽減する
物を捨てられない人は「もったいない」「後で使うかもしれない」という不安を感じがちです。しかし、トレードオフの考え方を採用すると、「物を持ち続けること」そのものにもコストがかかっていることに気づきます。これにより、物を手放すことが心理的に楽になることがあります。
4. 生活の質を高める
物が少なくなると、生活のシンプルさが増し、より充実した生活ができるようになります。トレードオフの視点では、物を捨てることで得られる自由や快適さが、物を持ち続けるメリットを上回ることが多いと気づくことができます。
最初の一歩・・・簡単に始められるトレードオフの実践
トレードオフを意識しながら物を整理する際に、最初の一歩として取り組みやすいトレードオフをいくつかご紹介します。これらの方法を実践することで、無理なく整理整頓が進められるでしょう。
1. スペース vs. 不要な物
あなたの家には、使っていない物がスペースを占領していませんか?トレードオフの考え方を使えば、「この物を持ち続けることで、生活スペースが減る」という事実に気づけます。
具体的なアクション
まずは、クローゼットや押し入れをチェックしてみましょう。1年以上使っていない物があれば、それを手放すことで広々としたスペースが手に入ります。その空間を、より有効に使う方法を考えてみてください。
キッチンスペースでいうと、お鍋が多いお宅をよく見かけます。使っているのなら良いのですが、まだ使えるけれども、使いにくくて使っていないなら、スペースの無駄使いになります。使っていないお鍋を処分することで、スペースに余裕が生まれます。
2. 心の余裕 vs. 物への執着
物が多いと、それだけで心理的な負担が増えることがあります。「物を持ち続けることで、ストレスや不安が増える」というトレードオフを意識しましょう。
具体的なアクション
まずは机や作業スペースから始めてみましょう。不要な書類や小物を整理し、シンプルで整然とした空間を作ることで、心の余裕が生まれます。
お財布から始めるのも良いです。不要なレシートを捨てるだけでもお財布の中にスペースが生まれてスッキリ。心もさっぱりします。
小さなアクションをすると、もう少し整理してみようかなとさらに片付けたくなる気持ちがまし、物への執着心を少しずつ手放せるかもしれません。
3. キレイな生活環境 vs. 使わない物
使わない物があると、掃除が面倒になることはありませんか?「この物を捨てることで、部屋がキレイになり掃除が楽になる」という視点を持ちましょう。
具体的なアクション
例えば、キッチンやバスルームの古い用品を見直してみましょう。使っていない調理器具や古い化粧品を処分することで、掃除が楽になり、綺麗な空間を保ちやすくなります。
1で説明したお鍋の場合は、スペースが生まれ、掃除しやすくなり、家事の時短に繋がります。余った時間を自分の時間に充てれるので、心にも余裕が生まれ、暮らしの循環が良くなります。
4. 他の人の役に立つ vs. 自分にとって無用な物
物を捨てるのが難しい理由の一つに「まだ使えるからもったいない」という気持ちがあります。「自分が使っていない物を、他の人に役立ててもらう」というトレードオフの考え方を取り入れてみましょう。
しかし、本人だけ「まだ使えるからもったいない」と思っているだけで、周りからはゴミにしか見えない場合もあるので、譲る際は慎重に。
具体的なアクション
寄付できる物やリサイクルショップ・メルカリに売れる物を集めてみましょう。あなたにとって不要でも、他の人には価値があるかもしれません。この行動が、社会に貢献することにもつながります。
着物や高級ブランド品の場合、買取業者もたくさんあります。
5. 長期的な満足感 vs. 短期的な執着
最後に、「物を手放すことで得られる長期的な満足感」を考えてみてください。短期的には捨てることが辛いかもしれませんが、長期的にはその選択がより豊かな生活をもたらすかもしれません。
具体的なアクション
例えば、趣味の道具を整理することから始めてみましょう。不要な道具を手放すことで、スペースが生まれ、新しい趣味や活動にチャレンジしやすくなります。
多趣味な方は物が多いのと同時に、趣味が変わることもあります。
趣味は2つまでなど決めておくことで、新しい趣味に手を出す時に、停滞していた趣味を手放すことで、趣味の道具を置くスペースを確保することができます。
私が実践している洋服のトレードオフ
私がずっと実践しているトレードオフは洋服です。
洋服については2つのルールを設けています。
- 1年以上着ていない服は捨てる
- 新しい洋服を買うならその前に1枚捨てる」
新しい洋服を購入した後にいざ1枚捨てようと思うと、思い悩んで捨てない場合もあります。そんな時は、何度も2軍になる洋服を選別、選別、選別と何度も選別します。
どうしても選べない場合は、服飾小物のバッグや靴を処分するように心が得ています。
服飾類全般の中からトレードオフするようにしています。
衣替えの時に「1年以内に着ていない服」チェックしています。処分するかをどうしても悩む場合は、1年に1回必ず着用しています。
実際に着用することで、「しっくりこない」「これを着て出かけたくない」などの感情が生まれるので、その場合は「ありがとう」と感謝して、劣化していなければ、譲るかメルカリ行きで、劣化している場合は捨てるようにしています。
私には譲り先がいくつかあり、母や知人へ声をかけると喜んでもらえる場合があるので、そちらに譲っています。母には「1枚捨てるなら、譲ります」と声掛けしています。母から「それなら要らない」と言われた場合は、捨てます。
あまりにも劣化している服は初めから譲らずに処分します。
実際に着用してみると、職場で「新しく買ったの?」「雰囲気変わったね」など、高評価な場合もあり、別の洋服との新たな組み合わせが新鮮だったりすることも。
その場合は、引き続き着用します。
捨てる服はフリーマケットするほどの量ではないので、今はこんな感じで2つのルールを設けて洋服はトレードオフを意識し、一定数を維持しています。
ルールを決めておくことで、反射的に「新しい服が欲しいから何を手放そうかな」と考えるようになりました。そして、考えてみたものの、今の洋服を手放したくない。もう少し楽しみたいので、新しい服は今はいいかなという考えになる場合も時としてあります。じっくり考えることで、ストレスでの衝動買いが減るのも良い効果でした。
その他にも何かを購入する時や購入したいと思った時にはいつもトレードオフを意識するようにしています。意識するだけでも、余計な物を買わないのでおすすめです。
トレードオフで生活をシンプルに
物を捨てるという行動は、決して簡単なことではありません。しかし、トレードオフの考え方を取り入れることで、その一歩が少しずつ踏み出せるようになります。
「何を得るために、何を手放すのか?」
この問いを常に心に持ちながら、物と向き合ってみてください。
あなたも、トレードオフの力で、シンプルで快適な生活を手に入れませんか?
本日も最後まで読んでくださってありがとうございました。では、また!
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