「ウチ断捨離しました」8月22日放送分178回の内容と感想
今回は2023年8月22日(火)放送分、第178回
「転勤族は根無し草!? 見つけたい!本当の私と小さな希望」についての内容と感想になります。
引っ越しを繰り返す転勤妻からのSOS
東京調布市にお住まいの転勤妻あいさん41歳からSOSがありました。
<相談内容>
現在お住まいの3LDKのマンションへは2ヶ月前に引っ越してきたばかり。
転勤族で、数年ごとに引っ越しをされているとのこと。
以前の家よりも収納スペースが狭くて収まらず、モノが溢れているのがお悩み。
また、片付けが苦手な妻のあいさん。
家族との話で、ご主人から「ため込むのが好き」「モノがあると安心するんでしょ?」とのこと。
あいさんいわく、予備があるのについつい買ってしまうとのこと。
夫のきたろうさんはゲームが趣味で部屋の片付けはサボりがち。本当は片付けたいとのこと。
さっそく、家の中を確認していきます。
娘さんたちの部屋にしたいという部屋は、備え付けのクローゼットにはモノが収まらず、部屋中にモノが溢れている状態。おもちゃばこをひっくり返した状態でした。
廊下にも収納スペースがあり、チェックするとスペースにはモノがぎゅうぎゅうに詰まっています。
あいさんは、スマホで簡単に応募できる懸賞にはまっているそう。当選したモノはほとんど飲み物で、当選すると交換するものの好みではないので飲まないそう。
なので、当選した飲み物が溜まっていく一方の状態。
懸賞で当選したティッシュも、高級なので(もったいないから)使わないとか。
必要なモノが収納されていない状態です。
次に和室を確認すると、押入れはモノで溢れていて普段使っている布団が収納できない状態に。
その為、布団は畳んだ状態のまま和室にあります。
あいさんによると、年数と共に、モノが増え続け、収納スペースが足りな過ぎて、途方に暮れている状態だそう。
誰かに見つめ直してもらわないとキレイにならないだろうということで応募したそうです。
イライラからの脱却!基準は「今」
あいさんのお悩みを一通り確認したところで、やましたさんが登場。
まずは、娘さん達の部屋にしたいと思っている部屋をチェック。
クローゼットからはモノがはみ出し、ハンガーラックには洋服が大量にかかっています。床も見えないほどモノで溢れかえっている状態を見て「ここは部屋ではないね」とやましたさん。
「昔(前の家)は入っていたが、収納スペースが少ないから入らない」とあいさんは主張します。
すると、やましたさんは「基準は今の家。今の家と前の家を比べてもしょうがない。今の収納に合わせてモノがスムーズに入れ替わるようにしないといけない。常に空間基準」とアドバイス。
あいさんは食い下がります「でも、引越しした時に自分なりに捨ててきた」と主張。
やましたさんはすかさず、「自分なりが甘かったってこと」と喝。
あいさんは「(断捨離を)もう一回やるぞと思ってもなかなかやらず。。」
やましたさん「もう一回やるのよ!何度でもやるの」とやさしい笑顔でさらに喝。
次にやましたさんに懸賞品の戦利品を収納している廊下の収納棚をチェック。
戦利品についてあいさんから事情を聞くと、やましたさんは「つまり、欲しくもないモノに応募してるってこと?」って聞くと、、、。
「だめですよね?」と苦笑いのあいさん。
やましたさんは「間違いなくNGで。抽選に当たるって嬉しいじゃない?獲得という経験をしたいんだろうね」とあいさんを分析。
次に押入れをチェックするやましたさん。
あいさんは、「押入れをみるとイライラするので開けたくない」とやましたさんに話します。
「イライラしていると既に自分の気持ちを話しているよね?その都度、その都度、小さなストレスをつぶすと、イライラが減りウキウキが溜まっていく」とやましたさん。
今回はやましたさんと一緒に押入れを断捨離することになりました。
モノを必要か不必要か確認していくあいさん。
似たようなカゴが二つ出てきた時に「考えるのが面倒なので二つとも残しておく」と言います。
すると、即座にやましたさんが「それがアウト。考えて判断して決めることが面倒。それを放棄すると、自分で自分のことを決められない」と言います。
転勤で環境がコロコロ変わるからこそ、都度自分で考え判断していく必要があります。
結局カゴは1つ処分することに。
その後はあいさんは自分で考えて、使わないと決めたものは潔く断捨離できました。その結果、押入れの荷物は半分ほどに。
押入れを天袋だけで、ゴミ袋10袋相当分の荷物を断捨離できました。
止まらない質問、納得できないあいさん
次にやましたさんは「次にどこやると思う?宿題をだすよ」っと、廊下の収納スペースの断捨離に取り掛かるようにとのこと。
あいさんは「えー!?どうしたらいいかわからない」
やましたさんは「どうしたらいいかわからないからやるの。全部を一度にできないから、スペースを分割してやろう。」と言います。
するとあいさんは不安げな顔をします。
「やましたさんはホットプレートは使いますか?」となぜか質問。
やましたさんは意味がわからず、「私は使わない」と言うと、あいさんは「でも、年に何回かは使うし。。。」と自分の使用方法と比較します。
やましたさんは「年に1回でも必ず使うならそれは必要ってことだよね」と説明します。
次に「入らないモノは別の場所へ移動するんですか?」とまたあいさんが質問します。
やましたさんは「不良在庫か適正在庫かを見極める断捨離をする」「分類してなにをどこに入れればいいかはその(断捨離の)次」とやましたさんは説きます。
するとあいさんは「ティッシュは配るの?」と変な質問に。
やましたさんは呆れたように「ティッシュは使うでしょ?過剰在庫があるのがわかれば買い物行動を減らせれるでしょ?」と事細かく説明します。
それでも、なんだか不安げなあいさん。
自分の軸で考えて判断するトレーニングだよとやましたさん。
それでも「片付けのイメージが湧かない」とあいさん。
やましたさんは「理由は簡単。モノの量が多いだけ」
モノを管理する、コントロールする能力は人それぞれ違う。その能力を他者と比べて「私はダメだ」って思うからおかしなことになる。
「やましたさんはどうしますか?と聞く理由がわかった。自分には能力がない。やましたには能力がある。と比べているだけ。」
人と比べて片付けができないと思っているから、人がどうしているか気になるみたい。
願いは一緒「気持ちの良い空間で暮らしたい」
「誰かと比べる必要なんてない。自分のやり方を見つけられればそれでいい」
あいさんを励まして、やましたさんは帰っていきました。
断捨離は贅沢?転勤妻の理想と現実
断捨離がなかなか進まないあいさん。
宿題だった廊下の収納棚もいつのまにか断捨離の基準が「使える」か「使えないか」にすりかわり、あまりモノが減らなまま終了。
必要ならば買えばいいっておっしゃってたけど、断捨離って究極の贅沢ではないかと私は思うと自論を話すあいさん。断捨離は贅沢ということなのだろうか。
あいさんの自信のなさは、働いていないということにもあったようです。
転職してバリバリ働いていた矢先にご主人と出会い結婚。
転勤族のご主人のために仕事を辞めることを選択したあいさん。
家事と育児で精一杯。仕事をしていないかわりに節約にこだわっているようです。
収納に溢れれるくらい子供服があるのに手放せないでいます。
上の子が使ったうわばき。これも残すあいさん。
子供のものは捨てられないけれど、働きに行く訳ではないので服は最低限でよいとのことで、あいさんのモノばかり断捨離していきます。
失った自信。転勤妻の憂鬱
断捨離から2週間。三姉妹の次女であるあいさん。
静岡にお住まいの妹さんが断捨離の助っ人にきてくれました。
手放せなかった子供服を妹さんがさくさく断捨離。妹さんの言い分にあいさんは反論しませんでした。
自分は働いていないという引け目を感じているようです。
あいさんは昔はもっと積極的で片付けもできたそう。
妹は仕事をしているのに、私はしていないと専業主婦であることに引け目を感じているよう。
家事も育児も十分頑張っている。引け目を感じる必要はないのに。。
自信を取り戻す小さな一歩
あいさんを励まそうと、決断の女王「小林トレーナー」が助っ人でサポートすることに。
まずはここまでの成果を小林トレーナーにチェックしてもらいます。
実は小林トレーナーも転勤族の妻なので、あいさんの気持ちを共感。
社会から取り残されているような気がしたと小林トレーナーも過去を振り返り話します。
小林トレーナーの場合、新聞の山が二束あった。今思えば、新聞くらい読まないと社会と繋がれないと不安だったかもしれない。けれど、新聞の束を断捨離したらスッキリしたそう。
自分にOKを出せば、少しずつ断捨離は始められると小林トレーナーは言います。
小林トレーナーと一緒に好きなモノ選びを開始します。
今回は食器の断捨離。まずは日常使いの食器を選びます、次に同じ用途で使えそうなお皿を減らします。断捨離を判断する時に小林トレーナーは好きかどうかを質問していきます。
最初は悩むあいさんでしたが、だんだん判断できるように。
お気に入りが決まれば、自ずといらないモノも決まる。
笑顔が増えたあいさん。小さな自身が芽生えた瞬間でした。
一番の基準は「自分で感じるところを基準にすれば間違いない」と小林トレーナー。
1ヶ月間の断捨離の中で自信を取り戻す小さな一歩を踏み出せた気がします。
ものは増やさないようにしつつ、簡単に引っ越しできるような技をみつけるように頑張りますとのこと。転勤族の妻としての覚悟が決まったようだ。
「ウチ断捨離しました」8月22日放送分の感想
女の人って、他人と比べて自分の方が「優れている」や「劣っている」と感じる人が多い気がします。
今回のあいさんもその一人。
「仕事をしている人の方が仕事をしていない人より偉い」という決めつけに全てが引っ張られていたように感じました。
だから、仕事ができるやましたさんの言うことは正論だろうけど、私は出来ないから困っている。と自分自身と向き合わず、誰かのせいや僻み、妬みの感情の方が大きかったのでしょう。
仕事をしていない自分はせっかく買ったモノを無駄にしてはいけない。という心の呪縛を解けないでいるように見えました。
あいさんは自分の判断で購入したモノを捨てることで自分自身を否定するように感じたのでしょうか。
転勤族だから、いざ必要な時に困りたくないという不安もあったように思います。
でも結局、あいさんは自分と同じ境遇の小林トレーナーような人に共感してほしかった。
認めてほしい。今の自分を否定せずに寄り添ってほしかったのではないでしょうか。
「ウチ断」的には小林トレーナーを投入して正しかったでしょうね。
だから、やましたさんの話を素直に聞き入れることができず「でも」とすぐに言い訳をしていたのでしょう。
今の自分を認めて欲しいという自己顕示欲、つまり低い自尊心をモノで埋めていたような気がしてなりません。
結婚を機に自分の仕事をあきらめなければいけなかった。けれど、それを決断したのもあいさんなのです。
出発点がネガティブなので、転勤族の妻を楽しめていないのは残念。
家庭生活は苦手な片付けが立ちはだかり、気持ちが萎えてしまったようです。
過去を悔やんでいるようにも見えるあいさん。それが解消されると人生が好転しそうですね。
仕事をしている人にコンプレックスを感じているなら、あいさん自身がパートでもいいからバイトをするのも一つの策かと。仕事を選ばなければ短時間でもバイトはできます。バイトをすることで気持ちが変化するかもしれないとも思いました。
「ウチ断捨離しました」を観続けると、過去に執着する方はモノを溜め込みがちな人が多い。
過去にとらわれていても、それでも前に進まなければいけないのが現実。
過去にとらわれるのは効率重視で考えるとタイパが悪い。結局、時間(暇)があるからこそ色々思い悩んでしまうのかもしれない。という見方もできます。
人と比べず、自分軸で少しでも断捨離が進められることを願うばかりです。
私自身も今回を話を観て、「でも」「だって」を使っていないか?素直に他人の話を聞ける心をもっと磨いていきたいなと思いました。
「ウチ、断捨離しました!」2023年8月22日第178回放送分から得た学び
- 断捨離は常に空間基準
- 考えて判断して決めることが面倒。それを放棄すると、自分で自分のことを決められない
- モノを「管理する能力」「コントロールする能力」は人それぞれ違う。他者と比べない
心地よい暮らしを手にいれるには、空間を基準に引き算すれば良いですね。
本日も最後まで読んでくださってありがとうございました!